1年生に漢字のトメ・ハネ・ハライをしつこく教えないで!
漢字のトメ・ハネ・ハライって学校でかなり厳しく教えられますよね?
細かく注意されることで
お子さんが漢字が嫌いになっていませんか?
とめ、はね、はらい
これは 筆で文字を書いていた頃の名残です。
鉛筆で書く小学生に必要でしょうか?
実際に私たちの身の回りの印刷物はゴシック体も多く
トメ・ハネ・ハライはあいまいになっています。
つまり、トメ・ハネ・ハライがなくても
きちんと書かれていれば、読むことができるのです。
指先の発達に差がある一年生にとって
トメ・ハネ・ハライは難しい子も多いのです。
ABC・・・アルファベットを使う国の子どもたちは
こんな苦労をしていないんだなぁと思うと
漢字の国の子供達はちょっとかわいそうですね。
これは漢字の寺子屋に通っていたお子さんが年長さんの頃に書いた漢字です。
普段、園児クラスでは漢字を書かせることはしないのですが
その日、私はお母さまと雑談していて、その間に「落書き」していたのです。
授業で使った漢字カードをよく見ながら、次から次へと・・・・!
書いてみよう。
あ、書けた!
これも書いてみよう。
うん、書ける!楽しい~!
これも書けそう!
こっちも難しそうだけど書いてみよう!
ほら、いっぱい書けた!やった~!
そんなワクワクした気持ちが伝わってきます☆
書きたい意欲、書けるよ!って自信や喜びが溢れています!
漢字の寺子屋では、こういう漢字を書く子が他にもたくさんいます!
しっかり文字を見て、形をとらえることができていますね!
さて、これを学校の先生に見せたらどうなるでしょう?
トメ・ハネ・ハライ、おそらく書き順違いも指摘されて
丸は一つももらえないかもしれません。
(>_<)
こんなにワクワク一生懸命書いているのに
本当に×をする必要があるでしょうか?
×をつけてしまうことで、
意欲や自信や喜びを奪い取ってしまうことがあったら残念です。
低学年での漢字学習はトメ・ハネ・ハライではなく
「しっかり読めること」と
「形をきちんと捉えること」を重視してください。
形をきちんと捉えることは、トメ・ハネ・ハライ以上に重要です。
これから、似たような漢字をたくさん学ぶからです。
少し違えば、別の漢字になるものは
しっかり覚えて区別して書けるようにしましょう。
白 と 自
末 と 未
持 と 待
体 と 休
悪 と 要
識 と 織
漢字の寺子屋に子どもたちは形を捉えることと同時に
漢字のコア・イメージを掴むことも上手です。
漢字にはそれぞれに「意味」があることを
カルタの絵や、物語、ことわざから学んでいきます。
今後5年10年の学校教育では
子供達の読解力、思考力や表現力がより求められるようになります。
大学入試の指針に合わせてそれより先に高校入試も変わる様子です。
そのような時代には「意欲」こそ必要です。
国語学習のスタート時期に
漢字の寺子屋で楽しく意欲の芽を育てませんか!